弁護士ドットコム株式会社2019年3月期第2四半期決算説明会が2018年10月29日に行われ、売上げが前年比32.2%増と発表。
2019年3月期 第2四半期ハイライト
売上げ高 14億2,800万円 前年同期比32.5%増
営業利益 2億4,400万円 前年同期比 6.2%増
経常利益 2億4,400万円 前年同期比 6.1%増
四半期純利益 1億5,500万円 前年同期比 5.8%増
参照:
平成31年3月期 第2四半期決算説明資料
各事業で良い推移をしているが、特に弁護士ドットコム事業やクラウドサイン事業が好調としている。
弁護士ドットコム
月間サイト訪問者数:1,417uu
有料会員数:155,263人(月額300円(税抜き))
登録弁護士数:15,435人
有料弁護士数:4,117人(国内弁護士の10%超)
※いずれも2018年9月時点
今回の決算説明資料に表記のある2016年3月以降、順調に右肩上がりにそれぞれの数字を伸ばしており、今後は弁護士向けサービスとして、弁護士同士のコミュニティや顧客管理ツール、凡例データベースなど業務支援にも力を入れていくとしている。
クラウドサイン
導入企業数:29,413社
累計登録社数シェア:80%超(2018年8月末時点 株式会社矢野経済研究所調べ)
契約締結件数:86,262件
※いずれも2018年9月時点
従来の紙の契約書の不便さをさまざまな点で解消していくWeb完結型のクラウドサービスとして、3年前にリリースした「クラウドサイン」。順当に利用社数が増えている要因を下記のように分析している。
業務生産性の向上
・・・従来の紙の契約書に比べて、契約締結のスピードが圧倒的に早い
大幅なコスト削減
・・・紙代・インク代・郵送代・印紙代といったコストがかからない
コンプライアンス強化
・・・契約書の改ざんリスクや紛失リスクも減らしていける
また、先日発表された矢野経済委研究所の調査結果では、クラウドサインのシェア率が8割強という驚異的なシェア率をたたき出している。
ここについてはネットワーク効果、つまり口コミ効果が働いているという。
サービス提供から3年、つい先日3万社を突破しているが、1万社を突破するのに2年、1万社から3万社までが1年だったことを考えると口コミ効果を狙ったマーケティング戦略が功を奏したということか。
いずれにしても、現段階においてはクラウドサインが国内市場において圧倒的なシェアを誇っている。
そして国内において、電子契約サービスを導入している企業自体がまだ少ないことを考えると、今後の市場拡大は思っているよりも急速に進んでいくのかもしれない。
そして現段階で8割強のシェアを誇るクラウドサイン有する弁護士ドットコムが、弁護士界の枠を超え全方位的なプラットフォーム企業になる日も近いのかもしれない。