タイムスタンプとは

タイムスタンプとは

電子データがある時刻に確実に存在していたことを証明する電子的な時刻証明書。タイムスタンプに記載された暗号情報とオリジナルの電子データを突き合わせることで、その電子データがタイムスタンプによって証明された内容であることを確実にしかも簡単に確認することができる。

 

なぜタイムスタンプは必要か

一般に電子文書にタイムスタンプを付与することの効果は、
  1. タイムスタンプの時刻にその文書が存在していること(存在証明)
  2. タイムスタンプの時刻以降その文書が改ざんされていないこと(非改ざん証明)
の2点を証明することといわれています。

電子署名とタイムスタンプを組み合わせた場合の効果

本コラムその7「電子署名のしくみ」でお話しましたように、電子署名には、1.その文書が本人により作成され(本人証明)、2.署名時点以後その文書が改ざんされていないこと(非改ざん証明)を証明する機能があります。ただし、ここでいう「署名時点」の時刻は、署名を付与した端末(PCなど)の時刻をさすので、端末の設定をいじればいくらでも改ざんが可能なため、電子署名だけでは署名時刻に間違いなくその文書が存在したことを証明すること(存在証明)はできません。 そこで、電子署名にタイムスタンプによる間違いのない時刻での存在証明を組み合わせることで、電子契約で利用する電子契約書に必要な以下の3要件(だれが、いつ、何を)を証明できるわけです。