株式会社三井住友銀行は、来年2月より、邦銀で初の取り組みとして、当座貸越の極度契約、証書貸付の金銭消費貸借契約などの融資契約を、電子署名の技術を用いた「電子契約」にて、Web上で締結可能にするサービスの提供を開始する予定です。
銀行の貸付関連サービスが文字通り、WEBで完結する時がようやく来たようだ。
今までも広告のうたい文句として”WEB完結”などとうたった商品もあったように思うが、実際は申込書類の一部は捺印・郵送が必要だった。
このような新たな取り組みに関しては、メガバンクよりもネット銀行や新生銀行などが好みそうなものだが、今回に関してはメガバンクが先行した形になる。
しかも三井住友銀行だ。ここがまた面白い。
この手の新たな仕組みの導入の場合、これまではメガバンクの中でも、三井住友銀行は3番手、4番手になることが多かったように思う。
ここにきて、三菱UFJとのATM連携など”攻め”の姿勢が見て取れる。
これに続いて他のメガバンク、その他の邦銀も融資の電子契約化を進めることだろう。
そうなると、信用金庫、信用組合の存在価値は今にも増して危うくなる。
さらに銀行の店舗機能も大きく様変わりするだろう。
窓口業務は必要が無くなり、営業拠点としての機能が強くなるのではないだろうか。
いずれにせよ支店の統廃合はさらに進むことになりそうだ。
ペーパーレス化、電子契約の導入によって町の、特に駅前の風景がまたさらに変わることになりそうだ。